【事業再構築補助金】実績報告書等の作り方・手順マニュアルが公開されました!

お知らせ

事業再構築補助金事務局から、2021年9月29日付で【実績報告書等作成マニュアル】が公開されました!
非常に分かり易い内容にまとまっているので、外部の支援事業者に委託することなく自社でも対応できます。
採択後は、事務局と採択企業の経営者や担当者とのやり取りが中心となります。
支援機関などの第三者と事務局の担当者とのやりとりはできない仕組みになっており、第三者への丸投げ委託は実質できません。
結局、書類準備を含め自社で対応するなら自分でやった方がいい、といった声を採択企業様からよく聞きます。

委託を検討する前に是非チェックしてみてくださいね。公式マニュアルはこちらから!

当HPでもマニュアルに沿って手順を公開していきます。

1.採択後からの事務手続きの全体像

まず、採択後の交付申請から後の事務手続きの全体像を見てみましょう。
採択後も色々と手続きがあるのでやや煩雑に思われるかもしれません。まずはざっくりと全体を眺めておいてください。大枠では4つのフェーズに分類されます。本コラムではフェーズⅡ・Ⅲの解説をします。

フェーズⅠ:採択後~交付申請
フェーズⅡ:交付決定~実績報告提出
フェーズⅢ:実績報告提出後
フェーズⅣ:事業終了後
事業再構築補助金事務局「補助事業の手引き」P.11より

2.交付決定以降の基本的な流れ

交付決定以降の基本的な流れはざっくり以下のステップ①~⑦の流れになっています。

STEP
「交付決定通知書」の受領
事務局から「交付決定通知書」が届きます。
※Jグランツにログイン後、マイページで確認できます。
STEP
補助事業開始~終了
事業計画書に沿って補助事業を開始します。
補助実施期間内に発注~納品~支払まで全て終了する必要があります。
※事業計画書の内容と異なる経費の支出を実施した場合は、補助金の支払対象外になります。
※支払は原則「口座振込」のみとなっています。クレジット払いは原則認められていません。やむを得ずクレジット払いをした場合、カード口座引き落とし日が「支払日」となりますので注意が必要です。
※補助事業期間中に、事務局が中間検査や状況報告を求めてくる場合があります。指示に従って対応していきます。
STEP
「実績報告書」等の作成と提出

補助事業の支払いまで終わったら、Jグランツにログイン、「実績報告書の入力」および「証拠書類の添付」を行います。
※提出期限:事業完了日から起算して30日を経過した日、もしくは事業完了期限日のいずれか早い日です。

STEP
現地検査の対応(確定検査)

必要に応じて、事務局の検査員が補助事業実施場所へ出向き、証拠書類や補助対象物件(建物・機械・システム等)等を検査します。

  • 実績報告時に提出した証拠書類(経理書類・受払簿等)が正しく保管されているか
  • 提出された内容(項目・金額)と保管書類が一致しているか
  • 補助対象物件等が計画書に沿った内容と一致したものとなっているか
  • 補助事業で導入した設備となっているか一目で分かるようになっているか

などが検査されます。確定検査で交付決定通知に提出した計画と実態が異なる場合、補助対象経費から外れます。

STEP
「確定通知書」の受領
実績報告書の内容及び確定検査の結果、内容に問題がなければ補助金額が確定されます。
確定後、事務局から「補助金確定通知書」が届きます。※Jグランツで確認することができます。
STEP
「精算払請求書」の提出

補助金確定通知書を受領後、Jグランツにログイン、速やかに「補助金精算払請求書」を事務局に提出します。

STEP
補助金の受領
事務局から事業者あてに補助金が振り込まれます。
※振込先は申請した補助事業者宛てのみ受付ています。個人含む他人口座は認められていません。
※交付決定後、「概算払請求」をした場合には、「補助金確定額-概算払金額」が振り込まれます。
続いて、補助事業の開始にあたりを詳しく見ていきましょう。
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この記事を書いた人

根本 義之のアバター 根本 義之 根本ビジネスパートナーズ 代表

株式会社リノ・ビジネスパートナーズ 代表取締役
法政大学経営大学院特任講師(TA)(2023年4月~)
千葉県商工会連合会窓口相談員(2023年4月~)

2005年4月に新卒で大手財閥系不動産管理会社に入社、都心の賃貸不動産のプロパティマネジメント業務ならびに契約管理・管理会計業務に従事。
2017年3月に法政大学経営大学院イノベーションマネジメント研究科を修了(MBA)。
その後、相続・事業承継コンサルティング会社での従事、公益財団法人千葉県産業振興センターではプロジェクトマネージャーとして千葉県内の中小企業・創業者を中心に経営のサポート業務を実施、市川市の創業助成金の審査員や同財団の創業スクールの講師などを担当。年間100社以上のビジネスモデルをアドバイスした経験を持つ。
2020年4月アクセンチュア出身者が起業したデジタルトランスフォーメーション(DX)を主とするコンサルティング企業の経営企画室にIPO準備のメンバーとして参画後、2021年5月より独立。
管理会計・経営企画・事業企画に強み。

他、自治体の助成金・補助金(事業再構築補助金・ものづくり補助金など)で採択実績多数

【過去採択業種】
印刷業/金属製品加工業/プラスチック製品製造業/林業/建設業/製材業/ホテル・旅館業/飲食店/果物卸売業/食肉卸売業 等

【保有資格】
MBA・中小企業診断士・事業承継士・宅地建物取引士・不動産コンサルティング技能試験合格、狩猟免許(第一種、わな)

【加入団体】
船橋商工会議所
一般社団法人千葉県中小企業診断士協会
一般社団法人事業承継協会

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